人生の約3分の1は睡眠です。
ではなぜ人は眠らなければいけないのでしょうか?
「人はなぜ眠るのか」、「睡眠がなぜ必要なのか」はまだ完全には解き明かされていませんが、その多くは脳や体を休ませ、生命を維持することに必要不可欠だと考えられています。また、人の成長や寿命にも睡眠は多くの関わりがあることがわかっています。




具体的な睡眠の効果としては以下が挙げられます。
1.脳と体の疲れを取る
2.ストレスの解消
3.体の成長や老化の防止
4.病気の予防
5.記憶の定着・学習効果の効率化

1の「脳と体の疲れを取る」ですが、肉体労働などで体を酷使していないデスクワークの人でも、人の脳は常に活発に活動していて、沢山のエネルギーを消耗しております。その為、睡眠が必要です。脳の疲れを取るには、体の疲れをとるよりも数倍の睡眠が必要だとも言われている程です。

2の「ストレスの解消」ですが、ストレスを感じる状態は、脳が疲れている状態であるとも言えます。「嫌なことも寝たら忘れた」と言う人がいるように、睡眠を取ることで、疲れた脳を休ませることができるため、睡眠は非常に効果的なストレス解消法です。睡眠が慢性的に不足すると、ストレスが徐々にたまり、うつ病をはじめとする精神疾病や、不眠症などの睡眠障害を発症することにもつながります。

3の「体の成長や老化の防止」ですが、睡眠中は成長ホルモンが分泌される貴重な時間です。成長ホルモンは、入眠後に現れるノンレム睡眠時に特に多く分泌されます。成長期など、体が大きくなる時期には睡眠をよく取り、成長ホルモンを沢山分泌させることが成長の秘訣です。

4の「病気の予防」ですが、睡眠時に骨髄では白血球、赤血球、リンパ液などが生産され、血行が促進され、体が持つ病気や病原体への抵抗力や免疫力を高める働きもあります。睡眠中に分泌される成長ホルモンには、体組織の修復・再生、代謝を行う働きがあり、古くなったり傷ついた細胞などを直してくれます。また、眠ることで全身に血液を送るポンプであり、常に動き続けている心臓の負担を下げ、心臓を休ませることもできます。よって様々な病気の予防になります。

5の「記憶の定着・学習効果の効率化」ですが、人の脳は睡眠中に、その日に起こった事や、学習したことを整理し、記憶として留めておく必要がある情報を定着させていると考えられています。睡眠時に多く出るシータ波には記憶・学習機能が向上する効果があると考えられています。
一般的にノンレム睡眠(深い睡眠)は睡眠直後から発生し、この時成長ホルモンが分泌されます。レム睡眠(浅い睡眠)は、就寝後、3時間ほど後から周期的に現れるので、記憶を定着させたり、試験やテストの時に学習効果を出すには、少なくとも3時間以上の睡眠が必要だと考えられます。

限られた時間の中で効果的に睡眠をとるためには、短時間でも質の高い睡眠時間を確保出来るよう睡眠の質を高める必要があります。
睡眠の質とは睡眠の深さに言い換えられます。深い睡眠を得るため良いベッドで寝ることは必須かと思います。

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